LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~

その時、ノックが聞こえた。


「はい。どうぞ」


眞山社長がそう答えると、社長室の扉が開く。


その扉から姿を現したのは、斗希。


え、と、眞山社長を見てしまう。



「あれ、結衣知らなかった?
一時間程前、滝沢君から少し時間を作って欲しいって言われてて」


その眞山社長の言葉を聞く感じ、
斗希も眞山社長に何か用があったのだろう。


でも、今日、斗希は休みのはず。


けど、しっかりとスーツを着ていて、
普段裏向けに付けている弁護士バッチも、表向き。



「失礼します」


斗希はそう言って、私の横迄歩いて来る。



「もしかして、また結衣から社長の子供を妊娠したとか言われて、脅されてました?」


斗希の視線の先にある、エコー写真。

私は慌てて、それを手に取り隠す。



「もしかして、美人局か何か?
夫婦で?」


眞山社長は苦笑している。


私は私で、斗希に妊娠を知られた事に、頭が混乱している。


「結衣のお腹の子供は、俺の子供です」


斗希の言葉に、私も眞山社長も、え、と声が漏れる程驚いてしまう。



「夕べ、結衣とちょっと喧嘩してしまって。
それで、お腹の子供が俺の子供じゃなくて社長の子供だとか言い出したんでしょう。
夫婦喧嘩に、社長の事を巻き込んでしまってすみません」


そう言って、斗希は笑みさえ浮かべている。


もしかして、斗希は、この部屋に来てエコー写真を見る前から、私の妊娠に気付いていた?


でなければ、こうやって驚きもせず、
そんな言葉を口にしたりしないだろう。

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