LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~


「私の両親も、斗希の両親にも、
産後は頼れないよね」


そう思うと、やはり無痛分娩も検討するべきか。


「それに、俺はそうやって痛みを和らげる術があるのならば、
わざわざ痛い思いをする必要なんてないと思う。
それに、無痛の場合、計画的に誘発して分娩するみたいだし。
それなら、俺も絶対に立ち会えるし」


「立ち会い…」


「俺、立ち会わない方がいい?」


「ううん。
ただ、まだまだ先過ぎて、そんな事考えてなかった」


なのに、斗希はそんな先の事迄。


嬉しいからか、思わず笑みが溢れた。


「俺、自分の意見ばかりだけど、結衣はどうしたい?」


そう訊かれて思うのは、



「斗希が側に居てくれるなら、なんだっていい。
きっとなんであっても大丈夫」


そう、思う。

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