私は1人じゃない



集合時間の10:30になるけど、凌と七瀬ちゃんがまだ来ない。


「凌はまだか」
「うん、七瀬ちゃんも」


「あのドジそうな奴か」
「失礼な」


「そう見えるだろ」
「まぁまぁ2人ともケンカしないの、2人を探す?」


朱莉がいるから私が何とかこらえている。


下手したら蓮にチョップくらいしてた。


「待つしかない、探したらもっと時間かかる」
「そうね、りょーかい」


この人混みの中で探しても探してる私たちが逸れてしまいそう。


蓮の判断が珍しく当たっていると思って大きな石階段の横の大きな日陰で休んで2人を待つ。


11月だというのに暑い。


勇斗さんは半袖を着ていたし。


あ、ここでも勇斗さんを考えてしまってる。


「杏衣、杏衣!来て!!」


朱莉の大きな声にハッとなって声する方に行くと、


「恋みくじしよう!」
「恋みくじ?」


「簡単に言えば恋占いみたいなものだね」
「えー、私やらなくていいよ」


やってしまうともっと意識してしまいそう…………。


ドキドキが止まらなくなってしまいそう。


今でも勇斗さんの色気を思い出すとドキドキしてしまう。


「杏衣、せっかくだからやろう!」
「う、うん、いいよ」



500円を払って、くじを引く。


ゆーっくりたたんでいる紙を広げる。




〈小吉〉


恋の歌:しっかりと 愛を誓った時も過ぎ 消えてはかない 涙の雨か




< 193 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop