8月25日(前編)
ーー8月上旬…

「紗良っ、お待たせ」

駅の入り口で待つこと30分近く…

やっと千波の声が聞こえた。


本当に千波は時間にルーズだ。


「もう与田くんたち海にいるって。急ごっ」

って自分が遅れてきたんじゃん。

なんて思いながらも千波の背中を追う。


「ちゃんと水着、着てきた?」

「一応…」

水着なんて持っているはずもなく…

数日前、急遽千波に選んでもらっていた。


だけど千波が選ぶ水着はどれも派手というか、露出がすごくてとてもわたしには着こなせそうになかった。

やっぱり水着なんてわたしにはまだ早いし無理だと伝えたところ、上からTシャツを着れば問題ないと言われた。
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