8月25日(前編)
「水樹くん、」

「ん?」

「たまらなく愛おしい時はどうしたらいいのかな?」

「…え、それ俺に聞く?」

と拍子抜けする水樹くんさえも愛おしい。


「んー…そうだな〜…」


そう言いながら少し考える素振りを見せると、すぐに笑顔が向けられ…

「そういう時はとりあえずハグでもしとこっか」

と優しく抱きしめられた。


あー、この人はどこまでも好きにさせる気だ。

好きで好きでたまらないから困る。


だから水樹くんの温もりや鼓動を独り占めする。


どうかこのわたしの気持ちもちゃんと伝わっていますように。


そう思いながら水樹くんの背中に手を回した。
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