8月25日(前編)
顔を覗かれハッとする。

「どうしたの?大丈夫?」

「あ、うん。大丈夫」


と返事はしたものの気持ちは全然大丈夫なんかじゃなくて…

帰り着くまで心ここに在らず状態だった。




ーー週明け…

「はいっ、じゃ、やってみて?」

と和子が手を叩く。


「…夏目さん?」

「あ、ごめんなさい」

目の前にいる平野くんに頭を下げると、和子がため息を吐いた。


「んもぉ〜紗良〜しっかりしてよ」

「ご、ごめんっ」

と次は和子に頭を下げた。


放課後の誰もいなくなった教室に、和子と平野くんの3人で残っていた。
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