鬼は妻を狂おしく愛す
ソファに座り話をする、一行。
「ラブラブね!」
【恥ずかしい】
それもそのはず。
雅空が美来の横にぴったりくっついて座り、腰を抱いてしかも美来だけをジッと見つめているから。

【亜希は、恋人は?】
「いるよ。でも淡白な人だから、美来が羨ましいなぁ」
【そっか。たまには甘えてみたら?】
「うーん。私には難しいなぁ」
【上目遣いとか。突然抱きつくとか】
「フフ…美来は、そんなことして甘えるの?」
「……/////!!!」
思わず赤くなる、美来。

「やっぱ、そうなんだぁ~
可愛い~」
【からかわないで!】

亜希達と楽しそうに話している美来。
美来の楽しそうな姿、幸せそうな姿は雅空にとっても嬉しいはずなのに、その姿が自分に向けられていないことに言い様のない嫉妬を覚える雅空。

亜希達が帰った後、そのまま寝室に美来を連れて行った雅空。
ベットに組み敷いた。
美来の口唇をなぞる。
「今日はずっと寂しかったなぁ」
【ごめんね】
「ううん。俺も普段忙しくて、寂しい思いさせてるから」
【私達は帰らないの?】
「うーん。今すぐに抱いて、美来が俺のモノだって実感したい。今日はここで過ごしてもいいし」
そう言って、美来の口唇を奪った。

「んーんーんんっ……!」
「フフ…可愛い~大好きだよ、美来」
【お風呂入りたい】
「ダメ!もう、これ以上…我慢できないから」

「んん……あ…ぁ…んぁ…」
「美来…好きだよ…大好き……絶対、放さねぇから…」
二人は果てた。
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