あの夏、わたしはキミに恋をした。


「桃菜大丈夫?」

「うん、大丈夫。つらいのは大輝のほうだから」

あれから数日がたち毎日病院にいっているもののいまだに大輝にはすぐに追い返されてしまう。


「わたしたちにできることってなんなんだろうね」

遥も巧くんもあれからずっとわたしと大輝のことを心配してくれる。

ううん、その2人だけじゃない。野球部の人たちもクラスの人たちも、みんなが大輝を心配している。


「寄せ書きとかどう?千羽鶴とかさ」

「うーん、でも今の水上くんにとったらどっちも余計つらいんじゃないかな」

「たしかに」

励まされるほうがきっとつらい。

励まされたって元の足が戻ってくるわけじゃない。

野球ができるようになるわけじゃない。

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