あの夏、わたしはキミに恋をした。
「いいよ打って」
先にやっていいよと言われたのでわたしは下でスタンバイしてタオルが下がるのを待っていた。
一緒に組んだのは西野楓ちゃん。
おとなしそうな子だったけど真面目で走り込みメニューもひたすら頑張っている努力家だった。
タオルに合わせてラケットをふると「パーン」といい音が体育館に鳴り響く。
焦点が合わないと音はでないので意外と難しいといわれているタオル打ち。
でももう素振りの基本ができているわたしにとったら簡単なことだった。