なぜ婚約者なのか説明書の提出を求む
クリスマス
今年のクリスマスイブは金曜日。
「イブに残業なんてしないよ。社員だって、みんな早く帰りたいだろうしね」
「そうですよね。結婚して家庭のある方はホームパーティーするでしょうし、お子さん待ってますよね」
「そうだな。いつか茉帆と僕達の子供とホームパーティーしたいな」
「えっ?」
「どうした?」
「あぁ、いえ……」
「婚約者だって忘れてないだろうな?」
「でも、子供だなんて……」
「茉帆と僕の子供だ。男の子でも女の子でも、きっと可愛いに決まってるだろ?」
「あぁ。はい」
急にそんな事をさらっと言わないで欲しい。
心臓に絶対に良くないと思う……。
玲於奈さんと私の子供……。
「どうして顔が赤いんだ?」
「えっ? あぁ、いえ……」
「僕は楽しみだけどな」
そんな優しい顔で言われても……。
私はこれから大学に行こうとしてるのに……。
何年先の話になるのか……。
でもいつか玲於奈さんと結婚する。それはもう決定事項で幸せ過ぎて顔が火照るのは大目に見て欲しい。
クリスマスの玲於奈さんとの久しぶりのデートに何を着て行こうか考えるだけで私は世界一幸せな女なんだと思うと今から胸がドキドキと音をたてる。
「イブに残業なんてしないよ。社員だって、みんな早く帰りたいだろうしね」
「そうですよね。結婚して家庭のある方はホームパーティーするでしょうし、お子さん待ってますよね」
「そうだな。いつか茉帆と僕達の子供とホームパーティーしたいな」
「えっ?」
「どうした?」
「あぁ、いえ……」
「婚約者だって忘れてないだろうな?」
「でも、子供だなんて……」
「茉帆と僕の子供だ。男の子でも女の子でも、きっと可愛いに決まってるだろ?」
「あぁ。はい」
急にそんな事をさらっと言わないで欲しい。
心臓に絶対に良くないと思う……。
玲於奈さんと私の子供……。
「どうして顔が赤いんだ?」
「えっ? あぁ、いえ……」
「僕は楽しみだけどな」
そんな優しい顔で言われても……。
私はこれから大学に行こうとしてるのに……。
何年先の話になるのか……。
でもいつか玲於奈さんと結婚する。それはもう決定事項で幸せ過ぎて顔が火照るのは大目に見て欲しい。
クリスマスの玲於奈さんとの久しぶりのデートに何を着て行こうか考えるだけで私は世界一幸せな女なんだと思うと今から胸がドキドキと音をたてる。