なぜ婚約者なのか説明書の提出を求む
謎の男
月に一回ある連休の初日に病院に行って薬を貰って、玄関を出た所で声を掛けられた。
「君、秋川と付き合ってるの?」
あの時、秋川さんと一緒に居た人……。
「付き合ってはいません」
「あんな奴、止めとけ」
「はぁ?」
「あいつがどんな奴か教えてやるよ」
「どうしてそんなこと……」
「狼の餌食になりそうな赤ずきんちゃんを助けるためかな?」
「随分と物好きなんですね……」
「とにかく、明日、この店予約しておくから」
イタリアンのお店の名刺を差し出す。
「このお店なら分かりますけど……」
「八時位には行けるから、その前には行って待ってて。えっと名前は?」
「和泉茉帆です」
「名前を言えば席に案内して貰えるから。必ず来いよ。じゃあな」
「まったく何なのよ」
秋川さんとは何も無いし、付き合うつもりも全く無い。
だから全然関係ないんだけど……。
あの人を信用した訳ではない。でも気になったから……。
「君、秋川と付き合ってるの?」
あの時、秋川さんと一緒に居た人……。
「付き合ってはいません」
「あんな奴、止めとけ」
「はぁ?」
「あいつがどんな奴か教えてやるよ」
「どうしてそんなこと……」
「狼の餌食になりそうな赤ずきんちゃんを助けるためかな?」
「随分と物好きなんですね……」
「とにかく、明日、この店予約しておくから」
イタリアンのお店の名刺を差し出す。
「このお店なら分かりますけど……」
「八時位には行けるから、その前には行って待ってて。えっと名前は?」
「和泉茉帆です」
「名前を言えば席に案内して貰えるから。必ず来いよ。じゃあな」
「まったく何なのよ」
秋川さんとは何も無いし、付き合うつもりも全く無い。
だから全然関係ないんだけど……。
あの人を信用した訳ではない。でも気になったから……。