地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「美来……」

 心配そうにあたしを見るしのぶに大丈夫だと微笑みを返し、教室内をぐるりと見回す。

 目に留まったのは最初にあたしをトイレに閉じ込めようとした彼女達だ。

 クスクスと、ざまあみろと言わんばかりにこっちを(あざけ)っていた。


 あたしは迷わず彼女達の方へ向かう。


 後始末っていうのはこういう人達のことだ。

 便乗犯っていうのかな?

 他の人がやってるんだからちょっとくらい自分達もやっていいんじゃないかと勘違いしているバカな人達。


 こういうのはコバエの様にちょこちょこいてうっとうしい。

 だから、少し悪いなとは思うけれど大げさなくらい思い切り潰して見せしめになってもらう。

 他の便乗犯も、手を出そうとは思えなくなるように。


「な、なによ?」

 近付いて来るとは思わなかったのか彼女達は少し戸惑いを見せる。


「……あれ、やったのあなた達?」

 声はかすれて格好付かないけれど、話をしなきゃはじまらない。


「何? 証拠でもあるの?」

「って言うか声かすれてるけど? 帰った方が良いんじゃない?」

「そうそう、それでもう学校に来なくていいんじゃない?」

 あはは、と何が楽しいのか声を上げて笑う女子達。
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