地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「何か、もともと有栖川先輩を中心に食事中の美来が可愛いってことが広まってたんだけど……」


 食事中のあたしが可愛い……?

 あー……特に自覚はしていなかったけれど、周りの様子からそうかもなとは思ってた。


「それ以外に最近の美来が、カッコイイときがあるってことで一部の女子から美来様はイケメン女子! とかって声が上がって来てて……」

「いや、何それ初耳!」

 そっちに関しては自覚も無ければそう思われてるかもなんて考えたこともない。

 でもその結果が宮根先輩だとすれば彼女がどうしてこんなに変わったのかは分かった。

 ……理解は出来ないけれど。


「まあ、そういう事で色々と予定が変わってしまったんだよ」

 ここで今度は奏が話し始める。

「あの宮根先輩って人を追い詰めたりすることも出来たけど……。お前あんな風になった人を見せしめにーとか出来ないだろ?」

「……うん……」


 気に入らないからって理由だけで色んな嫌がらせをしてきた人。

 あたしに敵対する人。


 そのままだったら、容赦なく見せしめにと切り捨てられた。

 でもどんなに都合が良かろうが、こんな風に好意を寄せてくれる人を切り捨てるなんてもう無理だった。
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