地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「そうだな。《かぐや姫》の事は如月さん達から良く聞くけど、実際に何があったのかはハッキリしなかったから」

 うんうんと頷きながら明人くんも奏と勇人くんに同意する。


 味方が少なくてムーッとなるけど、元々話す覚悟はしていた。

 出来れば話したくなかった嫌な記憶だから、さっさと話してしまった方が良いのかも知れない。

 そう思い直して、あたしは烏龍茶を三口くらい飲んで一度息を吐いた。


「……あたしもまさか《かぐや姫》なんて呼ばれてるとは思わなかったけど……」

 そんな話し口から始める。



 二年前の夏。

 あの蒸し暑い、色んな感情に翻弄された夜。


 出来れば思い出したく無い記憶を細かく思い出しながらあたしは言葉を紡いだ。
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