地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
***
「じゃあ私たちは見回りに行ってくるわね。あなたたち美来さん襲っちゃダメよ?」
何人か連れ立って、すみれ先輩が冗談混じりにそんなことを言いながら生徒会室を出て行く。
「襲いませんよ!」
それに対して高志くんがあからさまに反応して立ち上がるけれど、すみれ先輩はもう出て行った後だ。
「高志、有栖川はからかってるだけだよ。落ち着いて」
小さく苦笑しながら坂本先輩がそう言って座れと促す。
そして一呼吸おいてからあたしを見た。
「ところで美来さん。生徒会の手伝いをしてどうだったかな?」
「え? そうですね……忙しいけどやりがいはありますね」
少し考えて答える。
色々あったしお手伝いだけでもとても忙しかったけれど、生徒たちも基本的に生徒会を頼りにしてくれているから、役に立ててるんだって実感出来てやりがいはあった。
「それじゃあ、ちゃんと生徒会役員として入会してくれるかな?」
「……そうですね。よろしくお願いします」
坂本先輩の近くにいるのは少し不安だったけれど、二人きりにさえならなければ普通に過ごせるし。
それに、あたしに対して不満を覚えている人達もあたしが生徒会に入れば少しはその不満も消してくれるかもしれない。
「じゃあ私たちは見回りに行ってくるわね。あなたたち美来さん襲っちゃダメよ?」
何人か連れ立って、すみれ先輩が冗談混じりにそんなことを言いながら生徒会室を出て行く。
「襲いませんよ!」
それに対して高志くんがあからさまに反応して立ち上がるけれど、すみれ先輩はもう出て行った後だ。
「高志、有栖川はからかってるだけだよ。落ち着いて」
小さく苦笑しながら坂本先輩がそう言って座れと促す。
そして一呼吸おいてからあたしを見た。
「ところで美来さん。生徒会の手伝いをしてどうだったかな?」
「え? そうですね……忙しいけどやりがいはありますね」
少し考えて答える。
色々あったしお手伝いだけでもとても忙しかったけれど、生徒たちも基本的に生徒会を頼りにしてくれているから、役に立ててるんだって実感出来てやりがいはあった。
「それじゃあ、ちゃんと生徒会役員として入会してくれるかな?」
「……そうですね。よろしくお願いします」
坂本先輩の近くにいるのは少し不安だったけれど、二人きりにさえならなければ普通に過ごせるし。
それに、あたしに対して不満を覚えている人達もあたしが生徒会に入れば少しはその不満も消してくれるかもしれない。