地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
プロローグ 坂本 千隼
 文化祭も無事終わり、事後処理もひと段落つき三連休に入った。

 生徒会長としての仕事もこれで少しは楽になるだろう。

 これでやっと、本格的に《月帝》と《星劉》の抗争を仕向けたやつを調べられる。


 二年前は俺もまだまだ未熟で、抗争の裏に誰かの思惑が絡んでいるなんて思ってもいなかった。

 だが、今回の抗争は二年前の状況とかなり似通っていた。

 誰かの意図を感じる程の対立。
 抗争を起こして発散させなければならないほどに膨れ上がった不満。

 どうやったのかは知らないが、何人かにナイフを持たせるよう仕向けるやり方。

 爆竹が使われていたり、違っている部分はあるけれど似通っている部分が多すぎる。

 同じ人間が裏で動いているだろう事は流石に予測出来た。


 《月帝》と《星劉》を対立させて何がしたいのか。
 狙いは何なのか。

 人物を特定出来ればおのずと分かるかもしれないと、まずはそっちを優先して調べさせていたが……。


「まさか、あいつとはね……」

 俺は調査資料をテーブルに置いて呟いた。
 
 意外と言えば良いのか。
 それともだからこそ、なのか……。

 でもあいつ一人の考えだけであんなことをしでかしているとも思えない。

 他にも誰かの思惑が絡んでいるんじゃないかと思ってしまう。
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