地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「あっはい。中庭で倒れて……丁度久保くんが来てくれたのでここに運んでもらったんです」

 答えつつもまた邪魔されちゃったなぁと思った。
 けれど、今回は完全に不可抗力だと思うから仕方ないと諦める。

 チラリと久保くんを見ると、ものすごく複雑そうな顔をしていた。

 まあ、そんな顔もしたくなるよね?


「……もしかしてお邪魔だったかな?」

 久保くんの表情から読み取ったのか、坂本先輩が軽く首を傾げながら聞いて来る。

「えっと、それは……」

 久保くんはムスッとしてしまって答えそうにない。
 だからあたしが口を開いたけれど、邪魔だともそんなことはないと嘘を吐くことも出来ず歯切れが悪くなった。


「……そうか、邪魔だったか」

 ハッキリ答えないあたしにそんな納得の声が掛けられる。

 もしかしたらあたしの顔にも感情が現れてしまっていたのかもしれない。


 うう……読み取って貰えてよかったのか悪かったのか……。


 複雑な気分でいたけれど、坂本先輩は特に気分を害したようには見えなかった。

 むしろ……。


「良かったよ、直接邪魔出来て。これで少しは胸がすく」

「は?」

 フッと、黒い笑みを浮かべる坂本先輩にあたしは数秒固まった。
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