地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

衣装合わせ

 早くも特訓の成果は現れたと思うけれど、突然抱きついたりと不意打ちの場合は息を止めてしまうこともあってまだ特訓は必要だろうってことになった。

 毎日とはいかないけれど、二人きりの甘い特訓は続けている。

 ドキドキしすぎるから、もう特訓なのかイチャイチャしているだけなのか自分でもよく分からないけれど……。

 奏には無表情で。
「相談には乗るけどのろけ話は聞きたくない」
 なんて言われたけれど。

 何よ、奏は結構サラリとしのぶののろけ話するくせに。


 っていうか、奏としのぶは本当にどうなってるんだろう?

 もう下手をすると熟年夫婦並みに息が合っているのに……。

 でも付き合い始めたって話は聞かないんだよね。

 奏はいつも報告だけはしてくれるし、しのぶならきっとあたしに教えてくれると思うし……。


 まあ、何かこじれているわけじゃないなら二人の問題だしあまり口出ししない方がいいよね。

 そう結論付けて変に首を突っ込まないことに決めた。

 奈々は何かしたそうにうずうずしていたけれど、あたしと香で速攻止めたし。


 そんな感じで楽しく幸せに過ごしているうちに、着々とハロウィンパーティーの日は近付いて行った。
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