地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「美来、大丈夫? あたしも手伝おうか?」
「……うん、お願い」
しのぶの申し出に頷く。
申し訳ないけれど、手伝って貰わないことにはここから動けそうにないから。
そうして香梨奈さんの腕をしのぶとそれぞれ肩に回して何とか歩き出すことが出来た。
「……」
香梨奈さんは辛いだけなのか、それとも嫌いなあたしに助けられて悔しいのもあるのか、ずっと無言だ。
あたしもずっと敵意を向けてくるような人にまで優しくは出来ないし、特に話しかけるようなことはしなかった。
手伝ってくれているしのぶは気まずそうだったから申し訳なかったけれど。
保健室に無事送り届けて先生に伝えたらすぐに戻ろう。
そう思いながら三人で一言も発せずに足を進めていく。
でも、昼休みの騒がしさが遠くなってほとんど人が来なそうな階段に来ると状況が一変した。
はぁ、とため息を吐いて香梨奈さんが「……馬鹿ね」と呟く。
何が? と思った次の瞬間には、立つこともままならなかったはずの香梨奈さんがしっかり足を床につけて立ち、あたしは背中を押された。
「なっ⁉」
大した力じゃないから普通なら数歩足を踏み出す程度だけれど、丁度階段を下りるところだったから踏み外しそうになって危ない。
すぐに手すりを掴んで落ちずに済んだけれど、危ないことには変わりなかった。
「……うん、お願い」
しのぶの申し出に頷く。
申し訳ないけれど、手伝って貰わないことにはここから動けそうにないから。
そうして香梨奈さんの腕をしのぶとそれぞれ肩に回して何とか歩き出すことが出来た。
「……」
香梨奈さんは辛いだけなのか、それとも嫌いなあたしに助けられて悔しいのもあるのか、ずっと無言だ。
あたしもずっと敵意を向けてくるような人にまで優しくは出来ないし、特に話しかけるようなことはしなかった。
手伝ってくれているしのぶは気まずそうだったから申し訳なかったけれど。
保健室に無事送り届けて先生に伝えたらすぐに戻ろう。
そう思いながら三人で一言も発せずに足を進めていく。
でも、昼休みの騒がしさが遠くなってほとんど人が来なそうな階段に来ると状況が一変した。
はぁ、とため息を吐いて香梨奈さんが「……馬鹿ね」と呟く。
何が? と思った次の瞬間には、立つこともままならなかったはずの香梨奈さんがしっかり足を床につけて立ち、あたしは背中を押された。
「なっ⁉」
大した力じゃないから普通なら数歩足を踏み出す程度だけれど、丁度階段を下りるところだったから踏み外しそうになって危ない。
すぐに手すりを掴んで落ちずに済んだけれど、危ないことには変わりなかった。