地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「ちょっ! 何してくれる――⁉」
すぐに見上げて文句を口にしようとしたけど、言葉が出なくなる。
だって、具合が悪そうだったのが嘘のようにしっかり立っている香梨奈さんが、しのぶの顔にナイフを向けていたから。
「抵抗しないでね? このデザインナイフ、刃は小さいけれど切れ味は抜群だから」
「っ」
刃を向けられたしのぶはまだ驚きの方が強いのか戸惑いの表情を見せる。
「……なに? ちょっと、冗談はやめてくれないかな?」
「冗談なわけないでしょ?」
緊迫した状況を何とかしたいと思ったのか、冗談で済ませようとするしのぶに香梨奈さんは冷淡に告げた。
持っていたデザインナイフをしのぶの制服のリボンに向ける。
先端を引っ掛けてシュッと軽く振ると、スパッと切れた。
「っ!」
切れた部分は少ないけれど、確かに切れ味はよさそうだ。
「ね? だからあなたはちょっと黙っててね?」
怯えるしのぶに微笑む香梨奈さんはスッと表情を無くしてあたしを見る。
「というわけで、お友達を傷つけられたくなかったらちょっとあたしについて来てくれる?」
「……分かった」
何とかしのぶを助ける方法を考えたけれど、あたしがデザインナイフを香梨奈さんの手から落とす前にしのぶが傷つけられる方が速そうだった。
悔しいけれど、今は言うとおりにするしかない。
すぐに見上げて文句を口にしようとしたけど、言葉が出なくなる。
だって、具合が悪そうだったのが嘘のようにしっかり立っている香梨奈さんが、しのぶの顔にナイフを向けていたから。
「抵抗しないでね? このデザインナイフ、刃は小さいけれど切れ味は抜群だから」
「っ」
刃を向けられたしのぶはまだ驚きの方が強いのか戸惑いの表情を見せる。
「……なに? ちょっと、冗談はやめてくれないかな?」
「冗談なわけないでしょ?」
緊迫した状況を何とかしたいと思ったのか、冗談で済ませようとするしのぶに香梨奈さんは冷淡に告げた。
持っていたデザインナイフをしのぶの制服のリボンに向ける。
先端を引っ掛けてシュッと軽く振ると、スパッと切れた。
「っ!」
切れた部分は少ないけれど、確かに切れ味はよさそうだ。
「ね? だからあなたはちょっと黙っててね?」
怯えるしのぶに微笑む香梨奈さんはスッと表情を無くしてあたしを見る。
「というわけで、お友達を傷つけられたくなかったらちょっとあたしについて来てくれる?」
「……分かった」
何とかしのぶを助ける方法を考えたけれど、あたしがデザインナイフを香梨奈さんの手から落とす前にしのぶが傷つけられる方が速そうだった。
悔しいけれど、今は言うとおりにするしかない。