地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「やってみます。なので、ここはよろしくお願いします!」

「ああ……女神の活躍を見られないのは悔しいけどな。お前のためだ、頼まれてやるよ」

 この場の収集と橋場達のことを全部銀星さんにお願いして、あたしは幹人くんに「行こう」と告げて歩き出した。

「お、おう……。説明、してくれるよな?」

「もちろん。車の中で話すね」

 そんなやり取りをしながら玄関に向かう途中で、しのぶと奏も合流する。


「しのぶ……大丈夫?」

 怖いことに巻き込んでしまったし、さっき泣いていた。

 今は無理をしないで休んで欲しい気もしたけれど、多分しのぶも学校の様子は気になるだろうし……。

 でも、あたしの心配はあまり必要なかったみたいだ。

「うん、奏がいてくれたからもう大丈夫」

 寄り添うように隣を歩く奏に穏やかな視線を向けるしのぶと、それを受けて慈しむような笑みを向ける奏。

 二人の間に今までにない甘やかな雰囲気を感じて、あれ? と思った。


 もしかして、このちょっとの間に何かあった?

 聞きたい気もしたけれど、それは後にしておこうと置いといた。


「それに置いて行かれた方が困るよ。学校の様子も気になるしね」

 と、しのぶは笑顔を見せる。

 本当に大丈夫ってことじゃあないだろう。

 こんな怖い目になんてそうそう遭うことはない。

 何かしら心の傷になってしまっていると思う。
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