望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~

「お願いです。そのことは内緒に!」

確かに意外と言われても仕方がないのだ。仕事では人気のあるドクターに見向きもしないことから、私にはもう決まった人がいると長年思われている。
結婚が近いため、病棟勤務から外来勤務に変わったと噂をされているのは知っていた。

しかし、真実は婚活をする為だったなど、恭子以外知らないのだ。
安易に口にした恭子を恨むも今更だ。

話さないで欲しいと必死に頼む私に、相変わらずアイドルのような笑みを浮かべた望月先生が思いもよらない言葉を口にする。

「さあ、どうでしょう。僕意外に口が軽いので」
少し困った顔までも可愛らしいのに、意外なそのセリフに私はポカンとしてしまう。

同じ小児科ということで、望月先生とは数年来の付き合いというか同僚だ。しかし、こんなセリフを言うなんて想像もできない。
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