角松 ヤエ 30歳 OL


3人ともそれぞれの食事が終わった後も、

いつも職場にはすぐ戻らず、
こうやって食堂でギリギリまで過ごす。


3人で話し合いを重ねた結果、
後藤が出した意見をベースに考えた物語。


【全盲の女の子が殺人事件を目撃するんだけど、実はその女の子は目が見えて、それが原因で宇宙人に誘拐されて、なんやかんやで事件は解決する】

というミステリー。


・・・・さすがの私も、サチコさんも、アホの後藤も途中からうっすら気付き始めていた。


でも・・・盛り上がっている中でこんな事を言うと水を差す。


だから3人ともうっすら・・

どうやって“今回の応募は諦めようか”という着地点を探している気がした(^◇^;)



「あ、でもヤエさん、後藤。この話・・“60代の男性か女性”を主人公に出来ませんね。」


「あ~確かに。じゃあ今回は諦めますか?」


「そうですね!絶対面白いと思うけど、全盲の女の子も宇宙人も60代はきついですよね!」



“じゃあやっぱりラブストーリーで”と言いながら、

自然と話題は昨日の“タイガー椿2”の最終回へとシフトチェンジしていく。


・・・うん。養殖ぶどうは懐かしいけど、“小説を考える”なんてやっぱりハードルが高い。





「あそこは泣けた。」
「ホント神がかってましたよね。」
「カッコ良かった~!」



今回の事でよく分かったのは・・

3人が知恵を出し合っても、豚に真珠(^◇^;)







第1話 完











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