訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
ドラゴン(5)
翌日
アルさんを含めた私達は、お父様やソルに見守られながら
ドラゴンが居る場所へと移動した

目を開くと、見渡す限り森だ…
アルさんに触れて《テレポート》したけど

「アルさん、ここで合ってますか?」
「はい、大丈夫ですよ。では…、行きましょうか」

アルさんを先頭に森を進んでいくと、少しずつ白い霧で視界が悪くなっていく
今のところ魔物が出てくる気配は無いけど、油断は出来ない
すると

「…ッチ、忌々しい」

アルさんがボソ…と呟く

「? 何か言いましたか?」
「いえ、何も
 僕は、以前に見つけたドラゴンの居た場所に行ってみます
 皆さんは少し辺りを見てもらえますか?」

返事を返す前に、あっという間にアルさんは見えなくなった
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