訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
蓮達は問題無さそう

「栞」

呼ぶ方に顔を向けると、お父さんとお母さん、楼に和士、春も

「栞、お前が決めたんなら、俺達は何も言わない」
「うん」
「ただね、体に気を付けて。
 力も…必要とされてるのは分かってるんだけど、あんまり無理しちゃ駄目よ?」
「うん、大丈夫だよ」
「ちゃんと連絡をくれれば、それで良い」
「なかなか会えなくなるが、俺達は何があっても、お前の兄貴だ
 何かあったら、遠慮無く頼れ」
「うん、ありがとう。楼、和士」
「栞さん、自分で良ければいつでも力になりますので!」
「ありがと、春」

全員と話し、落ち着いた頃

「そろそろ、行こうか」
「おう(うん)」

蓮と紫音が私と手を繋ぎ、皆を見渡す

「「「行ってきます」」」
「「「「行ってらっしゃい!」」」」

私は目を瞑って集中する
足下が光り始めるのが分かる
よし
《マタスタシス(転移)》


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