訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
ラルフは物凄いスピードで駆け抜け
到着したのは外門に近い田畑がある場所
茶色いゴブリンみたいなのが人を襲ってる…っ
栞は俺達と離れ、ゴブリンへと向かってく

「おい栞っ」
「蓮と紫音はソルと、私が避難させる人達を保護」

金と赤が混ざった《サイコキネシス》が俺達を覆う

「その中にいれば傷も回復するから。皆をお願い」
「「分かった」」
「承知しました」

栞はゴブリンに襲われてる人達に意識を向け、《サイコキネシス》に避難させる
入ってきた人達の傷はみるみる内に治っていく

「傷が…!?」
「もう、大丈夫だ」
「ソル様、レン様とシオン様まで!?」
「シオリ様は!?」
「シオリ様!?この数相手に無茶です!」
「帰ってこられて間も無いのに!!」
「…大丈夫だ」
「レン様?」
「姉さんなら、どんな相手でも大丈夫」
「で、ですが…、今日力を戻されたばかりの筈
 貴方方の世界では必要の無い力だったんですよね?
 魔物だって、存在していなかったんですよね?」
「それも、心配無ぇよ
 俺達の世界の一部で栞は…、その力で制圧してきたんだからな」
「それに変な話
 今まで手加減してきたのが、本来の力を取り戻して
 更に手加減しなくていいって状況なら、今の姉さんなら敵無しだ」
「貴方方がそう言われるのなら、きっと大丈夫ですね」

ソルの言葉で、皆が安堵する


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