嫁ぎ先は水神様~ただ身を投げただけなのに~
そうか。

私は一度、死んだ身。

幽霊だと思われても、仕方ないんだ。


「どうした!はやて!」

村人が近づいてくる。

「あっ!つき!」

村人は、私が経っている事に、驚いている。

「戻って来たのか。」

「えっ?」

「とにかく、村に帰ろう。」

私は半信半疑で、村の人達について行った。


大丈夫なの?

私は、化け物として、殺されるんじゃないの?

嫌な予感しかない。

隣を歩くはやては、黙ったままだった。


しばらくして、村に着いた。

「おーい!織田の殿様に、使いを出せ!つきが帰って来た!」

村の人々は、私を物珍しそうに見てくる。

中には、不吉な予感がすると言って、ひそひそ話をする人も。
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