嫁ぎ先は水神様~ただ身を投げただけなのに~
村人の一人が答えると、周りがガヤガヤし始める。

「干ばつは直っていない。つきが戻って来たのと、関係あるんじゃないか。」

「やはり二十歳を過ぎた女は、水神様は受け入れてくれねぇ。」

「すると、次の生贄は……」

みんなで、側にやって来ていたときを見た。

「えっ……」

ときは、身体をブルブルと、震わせた。


「とき。分かっているな。村の為なんだ。」

「い、いや!」

ときが逃げ出そうとすると、周りの村人が、ときを押さえた。

「観念しろ!とき。」

「いやああ!」

ときが暴れる。


「待って!」

私は村人からときを離した。

「つき!お願い、助けて!」

ときは、泣いてせがんだ。

「もうすぐ、はやてと結婚するの!お願い!」
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