嫁ぎ先は水神様~ただ身を投げただけなのに~
「えっ……」

はやてが結婚!?

しかも相手は、とき?

私は力が抜けて、その場に倒れ込んでしまった。


「……つきは、はやてを好きだったからな。」

「誰と結婚するなんて、関係ない!村の事が優先だ!」

村の人はすっかり、ときを生贄にしようと、躍起になっている。

「つき!」

ときに呼ばれて、ハッとした。


「分からない。」

私はスッと、立ち上がった。

「るか様の好みなんて、私知らない。」

「るか様?」

私は、ハッとした。

もし、ときが生贄になったら、今度はときが、るか様の妻になる。

そう考えると、胸が苦しくなった。


「とりあえず、つきが戻ってきたんだ。この後の事は、おいおい考えよう。」

「そうだな。」

そして村人は、散り散りになり、私とときとはやてが残った。
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