嫁ぎ先は水神様~ただ身を投げただけなのに~
水神様……

水神様って、名前あるんだ。

しかも”るか”って、聞いた事もないような名前。


しばらくして、襖が開いた。

「あっ、」

さっきの女の人だと思ったけれど、見ると薄い水色の髪をした人が来た。

「目が覚めたか。」

何だろう。

着ている物、物腰、その絹のような水色の髪で、この人は人間の形をした何かだと思った。

「あなたは……」

「我が名は、るか。この湖を守っている神だ。」

「水神様!?」

驚きのあまり、布団を頭の上から被ってしまった。


この人が、水神様!

こ、怖いよ~。


「そんなに怯えるでない。」

すると私の上に、何かが覆いかぶさった。

何だろう。
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