嫁ぎ先は水神様~ただ身を投げただけなのに~
「あーあ。じゃあ、後から両親に聞いておきますね。」

「そうしてくれ。」

私は無意識に、るか様を抱きしめていた。

「待っていますよ。その夢枕。」

「ああ。」

あーあ。こんなに側にいるのに、もう離れなきゃいけないなんて。

もうずっと、るか様と一緒にいたい。


「今夜……」

「えっ?」

「そなたを迎えに行く。」

優しいるか様の瞳。

とても嬉しかった。

「はいっ!」


今夜が待ち遠しい。

るか様が来てくれるだなんて。


「お待ち申し上げております。」

「うん。では、今夜。」

するとるか様は、スーッと消えてしまった。


「ああ……」
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