嫁ぎ先は水神様~ただ身を投げただけなのに~
私は覚悟を決めて、るか様の隣に座った。

「今日も、お願いがあって参りました。」

「またお願いか。」

「はい。」

重い空気が流れる。

「なんだ。聞くだけ聞こう。」

「私を、元の世界に戻して下さい。」

「ならん。」

「どうしてですか?」

「そなたは我の妻だ。元の世界には戻さん。」

という事は、元の世界には戻れるんだ。

「理由なら、あります。」

「なんだ。」

「干ばつが直っていません。私は、干ばつを直しに来たんです。」

るか様は、じーっと私を見る。

私に異議がある時に、するクセだ。

「干ばつが直っていないなら、私のいる意味はありません。返して下さい。」

るか様は、下を向いた。

「何を拗ねているんだ。」
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