小さな恋 大きな愛
美里は精神科に通っている。
病名は不眠症、拒食症、鬱エトセトラ…前にDVも受けたことがある。
毎週火曜日の午前に病院に行くのだかはっきり言って朝は辛かった。朝になると恐怖を感じたり一睡も出来なかったり毎日ろくに食べられなく吐いている。
信頼できる友達は一人だけ。他は皆疎遠になっている。病気のことを理解してくれる人がいないと思うからだ。
結構孤独だった。夜になると訳もなく不安になる。わたしの存在って…なんで生きてるんだろう…美里の腕には無数の傷のあとがあった。
こんな病気のなかで一生懸命もがいてた。
たまに意識がなくなって倒れてしまうことも、大きな音に敏感なことも全て誰にも知られないようにしていた。

今日は病院の日だ。いつものコースでバスに乗り込み病院に着いた。今日はなんだか混んでいて溜め息をついた。待ち時間の間あまり好きでないゲームをして時間をまぎらわしていた。
やっと順番がきて診察室に入る。美里の担当医はベテランの先生で足を組んでいる。煙草の匂いもする。もぅ長い付き合いなねで慣れた。
「最近どんな感じですか?変わりは?」
「はい、いつもと変わらずです、あっでも知り合いとゆうか…友達ができました」
「おぉ!それは良いことですね、ちゃんと話せましたか?」
「はい、大丈夫でした。なんか自然な感じで不思議と」
「そうですか、いいことですよ、少しずつ少しずつですね」
「はい」
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