Your PrincessⅡ
15.なんだかスパイシーな夜
 え、そこで話は終わるの?
 と、私は「え?」と声を漏らした。
 随分と、オンセンに浸かっていたせいか、
 手足がふにゃふにゃに、ふやけてしまっている。
「あとは、ヒサメさんやヒョウさんに武術、剣術を学びながら侍女になるために働いたりもしたわ」
「・・・どういう…話の流れなの?」
 支離滅裂な内容に。
 ついていけなかった。
 サクラはおしゃべりだけど。
 話すのが下手だ。

 なんで、いきなり森の中で一人生活をして。
 そこから復活したのかの詳細を知りたいというのに。
 …意味がわからなかった。
「お陰さんでサバイバル能力は誰よりも強いんだから。凄いでしょ?」
「…ごめん、よくわからない」
 頭がクラクラとしてくる。
 いい加減、お湯からあがろうと立ち上がった瞬間、
 強い吐き気に襲われた。
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