傷だらけのLove Story-vol・1
さとみは微笑んでいた
「何かっこつけてんだよ。
心配しなくても大丈夫だよ」
そう呟いた
俊が居なくなり、愛とさとみの心の中には、
ぽっかりと穴が空いていた
愛は、さとみとは距離を取るようになり、
他の仲間と一緒に居ることが多くなった
さとみは、そんな愛を見つめ続けていた
「愛、また俊の事でも考えてた?」
愛は屋上で空を見上げていた
俊が居なくなってから、一人でこの場所にいる事が多くなり、
また、今日も…
『さとみ…
頭から離れないんだ…
あの俊の笑顔が…』
「いい笑顔だったよね
あの笑顔を忘れなきゃ、きっとまた逢えるよ
飛びっきりの笑顔に」