わたしが最愛の薔薇になるまで
 少女達は顔を見合わせてからコクリと頷いた。
 そして、蕾と咲の腕に、蛇のように絡みついてくる。

「そしたら、あたしたちと付き合ってくれるんだよね?」
「もちろんだよ。僕、君みたいに可愛い子は大好きなんだ」

 咲が少女を抱きしめたので、蕾も同じように隣の少女に腕を回す。彼女たちに見えないように舌を出して、お互いに嗤いあった。

 企みのために、好きでもない女を抱くなんて。
 気持ち悪くて吐きそうだ。
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