私の婚約者には好きな人がいる
結彩を許せず、弁護士をたてて、訴えるつもりで話を進めていたが、それを取り下げろと言ってきた。

「結果次第だ」

「それでいいわ」

結彩は恭士さんの携帯番号を渡せといい、教えると、すぐに電話した。

「中井ですけど。誰だか、おわかりですよね?ええ。そうです。惟月を諦める条件があって、それを聞いて頂けないかと思っているんです。二人で会えません?そう、今から」

結彩は電話を切る。

「呼び出したわよ。いい?今の時間だから、自分の車でくるはずよ。私が話をしはじめたら、惟月が電話をかけて、車の外に連れ出すの。その間にカーナビの履歴を調べるわ。あまり行かない場所なら、カーナビを使うはずよ」

「なるほど。隠したい別荘なら運転手すら、使ってない可能性の方が高いか」

「そういうこと」

「間水。こんな悪どい女でいいのか?」

「したたかと言って欲しいね」

惚れたら、こんな妄信的になるのか。
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