クールな御曹司は傷心令嬢を溺愛で包む~運命に抗いたかったけど、この最愛婚は想定外です~
とっくに店の中に消えてしまった彼女の華奢な後ろ姿を追って、俺はいつまでも店の前に立ち続けていた。どうしようもなく熱く高鳴る胸の鼓動に手を余しながら。

完全に、一目惚れだった。

高嶺の花。

まさにその言葉を体現するような女性に出逢ってしまった。

俺のような男は彼女には到底釣り合わない―――生まれて初めて、そう思った。

なのに。
俺は激しく切望してしまったのだ。

彼女を、俺だけのものにしてしまいたいと。





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