溺愛甘雨~魅惑の御曹司は清純な令嬢を愛し満たす~
彼女は俺との一夜を後悔しているのだろう。
ふしだらなことをしてしまったと、自分を恥じているのかもしれない。

なにがふしだらだというのだろう。
俺はこんなに誠実に愛しているのに。

もうけして逃がさない。

彼女に悟られないよう綾部ホールディングスの専務の姿で行くと、彼女は驚き困惑し俺を拒んだ。

そんなつれない彼女をすぐにでも連れ帰りベッドに閉じ込めてしまいたかったが、さすがにそれは無粋といえた。
「君を絶対に離さない」そう宣告だけして去ることにした。

もちろん、彼女がまた逃げようとするかもしれないことは予想済みだ。

可憐な蝶のように逃げようとしたって、そうはいかない。





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