毒林檎令嬢と忠実なる従僕〜悪役はお断りなので冷徹な狼従者を甘やかしたら、独占欲強めに執着溺愛されました〜
 だが、王国随一のアンデ商会なら、ハインエルフ社にオーダーすることも可能なはずだ。

「〝妃胡蝶〟の鱗粉の成分は純金と同じです。そうと知らなければ、純金として簡単に混入できるでしょう」

「それにもし混入がバレても、〝貴妃の恋煩い薬〟ならただの魅了薬じゃないから、『第二王妃殿下と国王陛下のますますのお幸せを願って』って言えば済むわ。
 ……だけど変ね? どうして強い獣人避けに隠して、〝貴妃の恋煩い薬〟を?」

 ティアベルはそう言って、首を傾げた。



(つづく)

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 ここまでお読みいただきありがとうございました!
 本編の次回の更新は秋頃を予定しております。次のページから、番外編です。
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