ああ ますます君が愛おしい
「結舞くん!!」
良かった、良かった。
手とか腕とかペタペタ触ってここにいる存在を確かめる。
「心桜…。走ってきたの?」
もちろん。早く会いたかったんだもん。っていうのは心の中に閉まっておくんだ。
「ちょっとだけね!」
「嘘でしょ。顔が真っ赤だよ。」
凄く楽しい、この何気ない会話が。
そして、凄く心地いい。
「入学式はどうだった?俺、なにもわからないからいっぱい聞かせて?」

いっぱい、いっぱい入学式のこととか、友達のこととか、楽しかったこと話したけど。
1番楽しかったのは、嬉しかったのは、結舞くんと今日も話せたこと。

「心桜?俺、やっぱり今日も心桜に会えて良かった。嬉しかった、来てくれて。いつもありがとう、好きだよ」
んへへ、結舞くんと同じこと思ってたんだ。嬉しい。

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