【カルマ〜青春白書】１章完結

【対照的】誰にでも明らかにわかる。
だからこそ 気落ちを隠すのが精一杯で素っ気なくなってしまうのだ。
生徒達からみれば、”ぽんづけ”の顧問なんて あまり必要ない。そう 思うほど この部はしっかりとしているのだ。
和也→「先生！」
山田とは対象的に いつも明るいキャプテン。山田は条件反射で いつも以上に 目を合わせることを避けた。
和也は誰もいなくなった校庭を見つめながら 続けた。
和也→「先生、明日の試合　僕たちには特別な意味があるんです」
山田→「…………」
和也→「僕たちの練習スタイルは先輩達から学んできたものです。朝練のランニングもハードな練習もすべて……」
和也は言葉を詰まらせた。
山田は、遠くを見つめる和也の
横顔を気づかれないように そっと見つめた。