粗大ごみを拾ってしまった(恋する冥府の王・死神シリーズ2)

粗大ごみの猫・35-41ページ

<上条ミイヤの部屋・その3日後>

「宅配です。お願いします」

ミイヤの部屋のドアチャイムが鳴った。

「ハンコかサインお願いします」
「はい・・」

宅配のお兄さんが、大きな段ボールを抱えている。

あて先は
確かに上条宛になっている、
大きい段ボールは玄関先に置かれた。
「なんだろう?」

ミイヤはもう一度、宅配の送り状用紙を確認した。

送り主はペットショップ。

中身は猫のトイレ・トイレ砂・
キャットフード・キャットタワーと、ひととおりの猫用飼育グッズが入っている。

「頼んだ覚えはないけど」

そもそも猫はいないし・・・
飼いたいけど・・・

ミイヤは気が付いた。
確かに自分の住所ではある。
でも携帯番号が違う。

「誰の番号?まさか・・・・」
でも、なぜ?
しかたがない。

携帯に電話をして確認しなくては、でも自分の携帯を使うのは怖い。

いくら非通知設定にしても・・・
誰の番号かわからないのが・・
怖いが。

ミイヤは結局、
駅前の公衆電話を使うことにした。
案の定つながらない。

留守電にメッセージを入れることにした。

「ペットショップから、荷物が届きました。
至急ご連絡ください。
連絡がない場合は送り返します」


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