Tear Flowers〜それぞれの正義〜
ファッション誌を読んでいるレティシア・エーデルワイスのデスクは、女性らしい可愛い小物が並んでいる。メイクポーチや手鏡、そしてスイーツ作りの本やヘアアレンジの本があり、おしゃれなどに興味のある可愛い女の子だとわかるデスクだ。

そして、フィオナは最後のメンバーのデスクに目を向ける。フリージア・テイラーのデスクを見ると、彼は絵を描いているところだった。彼は画家の仕事をしていて、繊細な花や鳥の絵などを描いている。

フリージアのデスクは、絵に関する資料と特殊捜査の資料以外何もない。それほど絵が好きで絵を描くこと以外には興味がないということなのか、フィオナは考えて分析していく。

しばらくフリージアを見ていると、最初は顔色を変えなかったフリージアの瞳が揺れた。その感情は悲しみだ。描く手が止まり、ただ遠くをフリージアは見つめる。そして、フリージアは立ち上がって出て行ってしまった。

「フリージアさん……」
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