which?



季節は春。



なのに、私の心の中は北風が枯れ葉を舞わせていた。



ダメージが大きすぎて、中々立ち直れない私。


漫画で見るみたいに、石になる私の体。




……負けるな、自分!


ここは彼女の意地で乗り切らないと!!


いつまでも弘樹に罵倒されるがままに、へこんでたら駄目だ。



「…あの、さ。」


「何?オレ、友達とゲームする約束してるんだけど。」



あー…


ウザいって思ってるんだろーな…



眉間にシワがよって、どす黒いオーラが出てるもん。


体低、こんな時の弘樹はいつも不機嫌。



何でイライラすんの?


…しかも、私より友達とゲームかよっ!!


弘樹からしてみれば、私<友達=ゲームなんだね。




…ムカつく。


こうなったら、直球で聞いてみるしかない。



「弘樹…私のこと好き?」




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