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―…そして翌日。
私は一睡も出来ないまま、重い足どりで学校へ向かう。
あー…
何かフラフラする。
頭もボーッとしてるし。
昨日は弘樹のせいで、全然寝れなかったからな……
弘樹への感情は、少し落ち着いて冷静さを取り戻していた。
今日は、舞とか…弘樹に不安を感じさせないように振る舞おう。
いつもみたいに、自然に…アホ全開でいけば何とかなる。
私は深呼吸をすると、教室のドアを開けた。
「あ、結莉。おはよー」
私に気付いて、手を振る舞。
私も笑顔で舞に手を振り返した。
……よし!
今の笑顔はよかったぞ!!
完璧で女優並だった!!
「―…結莉。」
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