昨日、あなたに恋をした
「……なんで今日に限って、東城はいないんだ」
と玄関先で文句を言った誠孝は電車の中で、

「職場まで送っていこうか」
と日子を見つめ、言ってくる。

「けけけ、結構ですっ!」

 どうしたんですかっ、沙知見さんっ。

 なにがなんだかわからないまま、日子は、大丈夫ですっ、大丈夫ですっ、ありがとうございますっ、とぺこぺこ頭を下げ、断った。

 



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