秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
「拓海に会えなくて寂しいんだ?」
「…そりゃ、まぁ」
「アンナと何もないって思ってんの?」
急にトーンを落としたその声に私は思わず携帯電話を手から滑らせてしまいそうになる。聞きたくない名前に私は目を閉じた。
「拓海から聞いてないんだ?」
「何をですか…」
「また出るよ。記事」
拓海の記事が出る。
それは多分、今の話だとアンナさんとの…ということになる。
事務所も知っているからマサトさんも知っているのだろう。と、するとそれを出ることをある程度了承しているということになる。
ショックを受ける私に畳み掛けるようにつづけた。
「しかも今回はツーショット撮られてるみたいだけど?いいの?」
「…いいわけないじゃない!」
声を荒げてしまってすぐにごめんなさいと謝罪する。マサトさんはクスクス笑ってしょうがないよな、と同情する。