恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
「ぅ、ん…っ」

深くて甘いキスが永遠に続く。ソファの柔らかな感触を背中で感じながら千秋さんのキスを受け止める。
千秋さんは息継ぎをさせてくれないほどの深いキスをする。
それに応えるだけで精一杯だった。

ようやく一瞬唇が離れると、私の頬を両手で包み込み

「夏希のことが好きなのかと思ってた」
「違い…ます、」
「もう一回言って」

深いキスのせいで目尻に涙が浮かぶ。それを千秋さんの親指がすっと掬うようにして撫でる。

「好きです、千秋さん」
「本当に?」
「本当です」
「じゃあ、もう一回」
「好きです」
「もう一回」
「す、好きです…とても…っ…ん、」

千秋さんはまた私の唇を塞いだ。
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