お姫様は恋してる?
「一叶?」

「えっとね…クラスでカラオケ行って…その…告白大会になって…横山君が私に告白したんだ。あ、もちろん、その場で彼氏いるからごめんなさいしてるよ。」

まぁ、その状況で男を蹴飛ばす彼氏が来たら、少年はびびるか。

「それでカラオケの後、『彼氏がいるなんて知らなかったから、公開告白しちゃって、かえって気を使わせてごめん。』って言ってくれたから、これからも友達でいようって話していたところにアレだったの。」

ついに一叶もさっきの出来事をアレで済ませるだけの落ち着きが戻ってきたようで、安心する。

「横山君は、俺がいる事を知らないで告白したんだし、これからは《《友達として》》仲良くしてやって。」

「はいっ。」

俺、そんなに怖いか?

横山君は自宅前まで送ると言ったのに、近くのコンビニでいいと譲らず、そこで降ろして別れた途端、ダッシュで帰っていった。

家バレしたら、まずいとでも思ったのか?!

俺、怖い職業の人と思われた?

そこで更に何か言ってもダメなような気がしたので、それ以上は何も言えなかった。

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